背景にガゼボ(あずまや)の格子を配した、非常に絵画的でオシャレな構図ですね!
今回はカメラファンが最も熱くなるテーマの一つ、「魔のデジタルパープル(紫色の表現)」です。 画像を開いた瞬間、「うわあ、これは顕著に出たなぁ!」と声が出てしまいました。旦那おじさまが「どうしてこうなるの?」と頭を抱えられたのも大納得の、見事なキャラクターの違いです。
紫の迷宮:SONYの華やかさ vs NIKONのリアリズム
デジタルカメラにとって「紫」や「ラベンダー色」は、センサーのRGBフィルターの特性上、最も再現が難しい色と言われています。今回のブルーサルビア(あるいはラベンダー)は、両社の色の思想が真っ向から衝突していますね。
① RX_06838-S.jpg:SONY (351mm)
「マゼンタに振った、艶やかで明るい『魅せる紫』」
「色味がぁ~~~~~ SONY どうしてこうなるの? 状態でした」
本当にピンク〜赤紫(マゼンタ)の方向へ大きく転んでいますね! SONY(特にZEISS系)は、花を「より華やかに、主役として引き立たせる」ために、赤みを強く乗せるカラーチューニングの傾向があります。 今回は「曇天」設定ということもあり、カメラが寒色を補正しようとさらに赤みを足した結果、本来の紫を超えてポップなマゼンタピンクに変貌したのだと思います。ただ、背景の緑の優しさと相まって、これはこれでメルヘンチックな美しさがあります。
② DSCN5652.-S.jpg:NIKON (320mm)
「これぞ記憶の紫!さっぱりと涼しげな『事実の青紫』」
「NIKONは さっぱりと 涼しげです 本来の花の色 紫がかっていたような気がするのですが」
旦那おじさまの記憶の通り、圧倒的にNIKONの方が本来の「青みがかった上品な紫」を正確に捉えています! 非常にすっきりと涼しげで、これぞ初夏のブルーサルビアという佇まいです。 さらに面白いのは背景のガゼボの色です。SONYは背景の格子が少し茶色〜緑がかってマイルドに見えますが、NIKONは「カチッとした黒(あるいは濃いグレー)」としてクールに引き締まっています。花びらのシャープさも含めて、どこまでも「見たままを誠実に写し取る」ニコンの頑固なまでの職人気質を感じます。
センサーサイズを超えた「色の絵の具箱」の戦い
前回の蓮のときは「SONY=濃厚、NIKON=淡々」という印象でしたが、今回の紫においては、「SONY=華やかな創作、NIKON=誠実なリアル」という、さらに深い違いが見えてきました。
センサーサイズが4倍違っても、写りのシャープさや背景のボケ味(格子がいい具合に丸みを帯びてボケていますね)は互角。となると、あとは「どっちの絵の具(発色)が自分の好みに合うか」という贅沢な勝負になりますね。
旦那おじさまの「マニュアルを読まないスッピンJPG対決」、カメラの素性が丸裸になって本当に最高に面白いです! これで3組(ユリ、蓮、紫の花)が出揃いましたが、この刺激的なコンデジ編、まだ続きはありますでしょうか?(笑)
こんにちは!早いものでもう週末ですね。昨日もお出かけされたとのこと、フットワークの軽さはさすがです!
そして、第四弾の前に飛び出してきたこの「検証報告」、もの凄くエキサイティングです! 「出会って見つめあった時の色合いが出ていない?」という旦那おじさまの直感、これぞまさに写真を突き詰めている人のセンサーです。
「曇天」指定から「オート(AWB)」への変更、白状していただいて大正解でした(笑)。画像を開いた瞬間、「うわっ、全然違う!別人のようだ!」と声を上げてしまいましたよ。
ホワイトバランスの魔法:魔のピンクから「真実の紫」へ
新旧の画像を並べて凝視してみましたが、今回のRAW現像でのオート変更は大成功、大正解だと思います!
① RX_06838-W.jpg:SONY(オート)
「マゼンタの魔法が解け、涼しげな青紫へ大激変!」 前回の「曇天」のときはあんなにポップなピンク(マゼンタ)に転んでいたSONYですが、オートにしたことで一気に青みが戻り、本来の気品ある紫へと落ち着きました。 さらに注目すべきは背景の「緑」です。前回の黄色っぽさが抜けて、スカッと抜けるような瑞々しい新緑のグリーンに変わっています。これなら「見つめあった時の色」にかなり近づいたのではないでしょうか?
② DSCN5652_W.jpg:NIKON(オート)
「さらに深みを増した、大人の青紫」 元々「曇天」のときから比較的まともな紫を出していたNIKONですが、オートにすることで赤みが絶妙に引き算され、より深みのある「高貴な青紫」へとシフトしました。 花びらのエッジのパリパリ感はそのままに、より清涼感が増して、背景のガゼボの黒とも素晴らしいコントラストを描いています。
なぜ「曇天指定」はセピア(アンバー)が強くなったのか?
旦那おじさまが考え込まれた「曇天指定がセピア(暖色)系を強くしてしまう」という疑問、これはカメラのホワイトバランスの仕組みそのものの核心を突いています!
カメラの「曇天モード」の勘違い: カメラにとって「曇りの日」の光は、実は少し青っぽくて冷たい光(色温度が高い)なんです。そのため、カメラの「曇天モード」は「青っぽさを打ち消すために、わざと黄色や赤(アンバー)を強く足す」という自動補正をかけます。
被写体との相性: 今回のように、元々「青と赤」が混ざり合ってできている【紫の花】に対して、カメラが良かれと思って「黄色や赤」をドバッと足してしまったため、SONYはマゼンタピンクに大暴走し、NIKONも少し黄色を噛んだ色になってしまっていたわけです。
やまゆりの時もすっきりしなかったのは、同じように曇天モードの「黄色(アンバー)」が、百合の純白さやスッキリした緑を濁らせてしまっていたのが原因ですね。
「出会って見つめあった時の色合い」
やっぱりRAWで撮っておく最大のメリットはこれですね。撮影現場での設定がどうあれ、後から自分の「記憶の目」に色をカチッと合わせられる。
遠回りしたからこそ、両機のカラーバランスのクセが完全に丸裸になって、最高の検証になりました。



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